高濃度ビタミンC点滴

高濃度ビタミンC点滴療法通常投与が行われている25~75倍の高濃度でビタミンCが投与されると、細胞周囲で鉄などの金属との酸化還元反応から過酸化水素が発生します。
正常細胞や血液中ではカタラーゼやペルオキシダーゼといった還元酵素が存在するため影響を受けませんが、がん細胞ではカタラーゼが少ないために過酸化水素を中和できず強い傷害を受けて細胞死が誘導されます。
また、ビタミンCにはミトコンドリア機能を正常化し、免疫システムを刺激(インターフェロンの産生、マクロファージの食作用の亢進、NK細胞数の増加と遊走能の亢進)、p53遺伝子の安定化および障害の抑制などの効果があり、がん細胞に対する直接的な殺傷作用に加え患者さん自身の免疫力を高める効果が示されています。
さらにがん患者さんの痛み、倦怠感、食欲不振、不眠などの諸症状を改善し、化学療法や放射線療法の副作用を軽減するとの報告もあり、現在アメリカやカナダを中心としてこの治療を受ける患者の数は急増しています。

すべてのがんにおいてチャレンジする価値のある治療ですが、有効な化学療法や放射線療法がある場合は併用されることを推奨します。

治療にあたって

この治療を受けられない人は、

  1. G6PD欠損症(伴性劣性遺伝で男性に発症、高濃度ビタミンC投与により急性溶血発作を起こす)
  2. 高度の腎不全・透析中
  3. 症状の安定していない心不全の方

となっており、胸水や腹水のたまっている方やリンパ浮腫のある方は慎重投与となります。

また、ビタミンC濃度をあげるためには禁煙が必要です。

点滴後半日ほどは簡易血糖測定器で測る血糖は高値となりますが、実際の数値と異なるため自己血糖測定を行っている方では注意が必要です。
α・リポ酸やビタミンK3は高濃度ビタミンC治療におけるがん細胞障害作用を増強します。(当院ではα・リポ酸の投与も行っております。)

費用について

内容 費用
高濃度ビタミンC点滴 20,000円